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クンナム石材の真実:6年ぶりに復活した採石場と「偽クンナム」問題

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

皆さま、こんにちは。南印度洋行の中野です。

今回も引き続きインド出張の様子をお伝えしていきます。

6年ぶりに復活したクンナム丁場を視察してきました。

 

実は石材輸入卸業界に入って、と~~~っても疑問に思っていることがあるのです。

なぜ、採掘されていないはずのクンナムが出回っているのか?

その辺りにもググっと迫ってみたいと思います。

目次

KNM-KR(クンナムカルテイックラジャー)採掘開始!

今回の出張で最も大きなニュースは、6年ぶりに再開されたクンナムの丁場に行ってきたことです。

クンナムEEという当時一番状態の良かった採石場が、8年ほど前に閉鎖されてからは採石場の数は減る一方で、ここ6年ほどは「ほぼほぼ採石量0」の状態が続いていました。

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

でもようやく2024年末にクンナムKARTHIKRAJAが稼働再開!!

久しぶりに順調にクンナムの採掘がされています。

※マニアックな話をすると2025年3月現在、もう1ヶ所細々とギリギリな感じで稼働しているところがあります。

採掘現場の実態

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

実際の採掘量ですが、安定して供給できるだけの量は採れていました。

さっそく弊社のインド提携工場に搬入されているので技術力の高いインドで加工された製品をご提供できる体制が整っています。

 

もちろん輸入している中国側の工場も把握しているので、短納期の中国加工も可能です。

謎:採掘されていないはずのクンナムがなぜ出回っているのか?

ここからが本題です。クンナムの採掘がほぼストップしていた6年間、なぜ市場には「クンナム」と称する石材が出回っていたのでしょうか?

その謎を解明するため、グーグルマップの航空写真でクンナムの岩脈を確認してみました。

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

クンナムはセマンガラム村、クンナム村、ベルンパッカム村にまたがって採掘されている黒御影石。

白丸で囲まれている部分がKNM-KRの採掘場所になります。

斜め横に帯状に見える黒い部分がかつて採掘していたクンナムの採掘場跡。

ちなみに2本並行して並んでいますが、上がクンナムの岩脈で、下がカルサヌールになります。

 

実はこれ、黒く見えるのは池なんです。

6年以上前に採掘されなくなり、今では水が溜まりすっかり池になっています。

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

KNM-KR(クンナムカルティックラジャー)

アップで見るとこんな感じです。

カルテイックラジャーと比較すると他の採掘場は水が溜まって池と化しており、とても採掘できる状況ではありません。

 

実は、6年前の時点で既に品薄状態だったクンナム。

なぜ採掘されなくなったクンナムが出回っているのでしょうか?

真実:偽クンナムの存在

調査の結果わかったのは、単純に人気のあるクンナムの名前にあやかって、違う地方で採れた石をクンナムと呼んでいるケースが多いということでした。

中国の工場で「クンナム〇〇」と名付けたら、そのまま日本でもクンナムとして販売されてしまう。

それがまかり通っている実態があるのです。

 

あるクンナムと呼ばれている石は、まったく違うカルナタカ州のチャムラジナガル付近で採掘される黒御影だそうです。

見た目は同じ黒で、安く提供されていますが、乾いた高温の台地で採掘されていて品質的には落ちます。

 

それがタルミナード州クンナム村付近で採掘されるクンナムと称されてしまう。

岩脈の違う、500㎞以上離れている石を同じ呼び名にするのは、どう考えてもムリがありますよね(汗)

本物のクンナムを見分けるには

今回の視察で、本当のクンナムと呼べる石材は、実は非常に限られた場所でしか採掘されていないことがはっきりと確認できました。

南印度洋行では、この貴重な本物のクンナムを、責任を持ってお客様にお届けできる体制を整えています。

 

石材業界では目で見て確かめることの重要性を、改めて実感した出張となりました。

現在、政治的な状況もあり中国人のインドへの渡航は難しいそうで、実際にインドの採掘場に来れていないようです。

これからもなるべく現地の最新情報をお届けしていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

※この記事は2025年2月のインド出張レポートです。現地の状況は変化する可能性がありますので、最新情報については南印度洋行までお問い合わせください。

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